【ネタバレ】バルチャーの色と、2つのスーツが象徴するものとは ─ 『スパイダーマン:ホームカミング』Huluサポーター座談会 Part3

待望の日本公開を迎えた映画『スパイダーマン:ホームカミング』。この度NEW BRIDGEでは、8月7日に開催された『スパイダーマン:ホームカミング』ジャパン・プレミアに参加し、トム・ホランドやジョン・ワッツ監督と直接触れ合った後、プレミア試写会で一般公開に先駆けて全編を鑑賞し終えたばかりの幸運なHuluサポーター6名を迎え、『スパイダーマン:ホームカミング座談会』を実施した。マーベル・シネマティック・ユニバース(『アベンジャーズ』シリーズを始めとするマーベル映画シリーズの総称で、登場するキャラクターや出来事はすべて一つの世界観の中で描かれる。通称MCU。)の大ファンである6名は、『ホームカミング』をどう観たのだろうか?

今回も、6人のHuluサポーターによる『ホームカミング』トークをお届け。今作におけるヴィラン(悪役)バルチャーの魅力や、劇中に登場する二種類のスパイダーマン・スーツについての意見を語り合ったぞ。

注意:この記事では、『スパイダーマン:ホームカミング』のネタバレ内容が含まれております。映画を鑑賞されていない方はお気をつけください。

 

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今回登場するHuluサポーター(順不同、文中では敬称略)


バルチャーの迫力と緑の象徴

ホットケノービ:バルチャーの親子の”くだり”はすごいビックリしましたよね。知らなかったですもん。

御代しおり:ビックリしたんですよ本当に。息飲みました。

匿名マン:笑っていいのか、怖がっていいのかわからないという…(笑)。

ゴキオモ:ピーターの気が気じゃない感じ、面白かった(笑)。

NEW BRIDGE:トム・ホランドも、「ほとんど演技をする必要がなかった」と言っているくらい、本当に怖がっていたそうです。

御代しおり:マイケル・キートンの演技力が凄かったですよね。だって、おおむね笑ってたじゃないですか。なのに怖いっていう。

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匿名マン:車の中のシーン、信号の赤い光が顔にかかっていたんですけど、(ピーターの正体に)気がついた瞬間に緑に変わるんですよ。バルチャーの顔になるんです。だいたいアメコミのキャラクターってヴィラン側が緑なんです。リズの家にいる時も服装が緑で。ヴィランの象徴としての緑色っていうものがあるのかなぁと。

ゴキオモ:緑は欧米では”嘘つきの色”みたいに言われてるんですよね。日本人ではピンと来ないかも。

ふたつのスーツが象徴するもの

「このゴーグルにはピーターの青春が詰まっている」スパイデーさん

スパイデー:『スパイダーマン:ホームカミング』で描かれる”若さ”がいいなと思っていて。仮にバルチャーの相手がキャップだとしたら、車の中でのあの脅しは効かなかった。でも、あそこでビビっちゃって言うことを聞きつつも、リズの顔を見て「助けなきゃ」って感じるところとか…、若い葛藤がすごくいいなと。個人的にもトニーが作ったスーツよりもホームメイド・スーツが好きで。今回のスパイダーマンのスーツの最大の特徴はゴーグルだと思います。このゴーグルでもってしてスパイダーマンであることを表現するのはすごく難しいことだと思うんですよ。一般的に「スパイダーマンと言えば」という顔のイメージが確立してしまってますから。今回はコスチューム自体が”新しいスパイダーマン”を世に示すチャレンジになっている。だから僕はこのホームメイド・コスチュームが好きなんです。

NEW BRIDGE:確かに。テクノロジーいっぱいのスーツも良いけど、こっちのスーツも良いですよね。

スパイデー:ピーターの青春の結晶みたいなもんじゃないですか。ピーターって部活も辞めていて、彼の高校生活のすべてはこのコスチューム作りに注がれていたはずなんです。彼なりに機能を追求した成果がこのゴーグルで、これをアップデートしたものが、トニーのマスクの(カメラの)シャッターっぽいマスクになるわけじゃないですか。

NEW BRIDGE:ウェブシューターも手作りでしたね。

スパイダー:そうですね。科学の授業の隙を見てこっそり作ってましたね。

御代しおり:今回は2つスーツがあるのが良いなと思いました。コミックでもスーツやウェブシューターを自分で作るじゃないですか。でも自分で作る割には異様に耐久性があるし、そこは昔のコミックならではの自由さがあった。それを今のマーベル・シネマティック・ユニバースに組み込むにはちょっと、ってところに安心のスターク社製ですよ(笑)。

ホットケノービ:結構な額いってましたよね。

ゴキオモ:数百万ドル…!

匿名マン:スターク・テックのスーツとピーターのお手製スーツは別々のものを象徴していると思ってて。スターク・テックのスーツは、思春期の少年がよく抱える、「俺はもっとできるんだ」みたいな力の発露。思春期のヒーローが力を手に入れた時によく描かれる「なんでもできる」という象徴なんです。

ホームメイド・スーツなんですけど、ラストで瓦礫に埋もれながらトニーに言われた言葉を思い出すじゃないですか。スーツ無しでは何者にもなれないのなら、スーツを着るべきではないと。あの瞬間に、ピーター・パーカーとスパイダーマンが結びつくんですよ。「大いなる力には大いなる責任が伴う」という、力の責任を受け入れた存在としてのスパイダーマンに着地させるのがこのホームメイド・スーツだった。だから、スーツの力が無くても人はヒーローになれる、ピーターはスパイダーマンになれるというメッセージが一貫していた。

『ホームカミング』で感じた新鮮さ

ホットケノービ:それから、”移動”の描き方が良かったですよね。

NEW BRIDGE:スイングする建物がなくて、走るしかないっていうね。

ゴキオモ:あれ、ついにやりましたね!昔からネタにされてたんですよね。建物が無い所はどうするんだって。

御代しおり:今まで、ニューヨークの摩天楼だからこそスイスイできてた(笑)。

ホットケノービ:だからバスに乗ってたし、友達の車パクるとか(笑)、移動の仕方が面白かった。

ツナ:『フェリスはある朝突然に』のオマージュでもありましたね。ウェブが使えないから、走りながら「ハーイ」みたいに言うシーン。しかも、劇中のテレビに『フェリスはある朝突然に』が映ってたんですよ。

『今度のスパイダーマンは、摩天楼に行かなかった」匿名マンさん

匿名マン:摩天楼に行かなかったという選択が新しかった。ワシントン・モニュメントの一番上に登った時、「こんなに高いところ初めて」って足がすくむスパイダーマンって、超新鮮。スパイダーマンといえば当たり前のように摩天楼にいるイメージだけど、でも普通足すくむよなぁって。より等身大になってますよね。クイーンズの地元の周りでしかスイングしないから、たまに糸が足りなくなって地面にドスンと落ちたり。スパイダーマンになったばかりのスパイダーマンって、こうなるよなぁというリアリティがありました。でも、厳密に言えば初めてスパイダーマンになったと言えるのは、最後の戦いのシーンなんですよね。

NEW BRIDGE:そうですね。映画の冒頭からスパイダーマンのスーツは着ているけれど、中身の成長はまだまだこれからだという。

ホットケノービ:瓦礫の下で「誰か…!」と助けを呼ぶシーン。ヒーローが助けを呼ぶなんて、今までなかったじゃないですか。こっちが辛くなるような…。

御代しおり:あれは素晴らしかった。演技もよかった。声がまた悲痛なんですよねぇ…。

ゴキオモ:あれ上手いよなぁ…!


Huluサポーターによる『スパイダーマン:ホームカミング』座談会の様子は全5回に分けて公開!

Part1:『スパイダーマン:ホームカミング』観る前も観た後も!予習、復習、どれを観るべき?

Part2:トム・ホランドは「奇跡の配役」 ─ 誰でも楽しめる『スパイダーマン:ホームカミング』

Part3:バルチャーの色と、2つのスーツが象徴するものとは

Part4:フラッシュは「イキリオタク」?学園ドラマとしての『スパイダーマン:ホームカミング』を語る

Part5:『スパイダーマン:ホームカミング』におけるオリジン考察 ─ ファンが選ぶ、一番「偉かった」シーンは?

『スパイダーマン:ホームカミング』は2017年8月11日全国ロードショー。Huluでは、『スパイダーマン:ホームカミング』のインタビュー映像や特典映像なども配信中だ。Huluでしか観られないインタビューもあるぞ!またマーベル映画作品を期間限定で見放題配信中。

※記事内の作品リンクは、2017/8/15現在の情報です。

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