【後半戦:MARVELトーク】2017年のアメコミ作品を振り返る!特濃アメコミトーク超レポート!

2017年もたくさんのアメコミ映画やドラマの公開・リリースで賑わった一年となった。NEW BRIDGEでは、2017年12月1日から3日にかけて開催された「東京コミコン2017」にて、「NEW BRIDGE presents MARVEL/DC スペシャルトーク」と題した2時間の公開トークを開催し、大豊作だったアメコミ作品をたっぷり振り返った。登壇したのは、NEW BRIDGE編集長に加え、「声の大きいオタク」セラさん、ゴキオモさん、匿名マンさん、チャーリーさん、そしてアメコミ芸人「しゃべんじゃーず」柳生玄十郎さんだ。

前半の1時間をDC、後半の1時間をMARVELとし、ぶっ続けで語り尽くしたスペシャルトークのうち、この記事では後半戦の「MARVELトーク」の模様をお届けしよう。(※前半戦「DCトーク」はこちらで公開中!)

注意:この記事では、『ドクター・ストレンジ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』『スパイダーマン:ホームカミング』『マイティ・ソー バトルロイヤル』のネタバレ内容が含まれております。映画を鑑賞されていない方はお気をつけください。

今回登場するHuluサポーター(順不同、文中では敬称略)


『ドクター・ストレンジ』を振り返る

NEW BRIDGE:
マーベルの方も2017年は盛りだくさんでしたね。まず明けましてストレンジでしょ?それから『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』でしょ?そして『スパイダーマン:ホームカミング』ね。それから『マイティ・ソー バトルロイヤル』。

ゴキオモ:
出ましたバトルロイヤル。大傑作。

NEW BRIDGE:
どこから話そう。やっぱり『ドクター・ストレンジ』だよね。この東京コミコンにカエシリウス役のマッツ・ミケルセンが来場しているけど、昨日のステージイベントで「老いたスパイダーマンを演じてみたい」って言っていたよ。

匿名マン:
いいなぁ、観てみたい!

チャーリー:
コミックのオールドマン・ローガンみたいだね。マッツだったら絶対カッコいいよ。

NEW BRIDGE:
しかも、『ドクター・ストレンジ』のカエシリウスは、死んだかどうかわからない。

匿名マン:
レッド・スカル的なやつ!

NEW BRIDGE:
ステージで「将来復活することあるんですか?」と聞かれて、「マーベル・ユニバースではどんなことでも起こりうるからね」って。

ゴキオモ:
出たぁー、100点の回答。

NEW BRIDGE:
でも、もしも演じられるなら、私としてはイエスです、と。

匿名マン:
なるほどぉー。

柳生:
カエシリウスは原作でもそこまで有名なキャラクターというわけではなかったけど、マッツ・ミケルセンが演じたことでめちゃめちゃ有名になりましたね。

ゴキオモ:
マッツのカエシリウスといえば、キャスティングが発表されて役名がまだわからなかった頃に色々な噂がありましたよね。真のマンダリンなんじゃないかと。

匿名マン:
真のマンダリンについて説明しておきましょう。皆さん『アイアンマン3』はご覧になりました?ベン・キングズレーが演じているマンダリンというキャラクターが出て来るんですけど、劇中で偽物だったということがわかるじゃないですか。実はマーベル・ワンショットという、スピンオフの短編ドラマがあったんですよ。そこに『アイアンマン3』のある種後日譚的な作品があるんですけど。そこで、実はベン・キングズレーが演じた偽物のマンダリンの他に、テン・リングスという組織が実在して、そこの頭領であるマンダリン、つまり本当の魔法の力を持った世界の支配者マンダリンがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界にも存在しているということが示唆されたんですよ。
ファンとしては『アイアンマン3』のマンダリンは納得していなかった。マンダリンってコミックではアイアンマンの宿敵として有名なのに、何故こんなコメディキャラにしてしまったのかと。でもそのマーベル・ワンショットを観てファンは大喜びしたんです。どこかで本物のマンダリンが出てきてくれるんだって。
そこに『ドクター・ストレンジ』ですよ。魔法使い、悪役、メイン・ヴィラン、マッツ・ミケルセン…。来たぞ!と。これは真のマンダリンの可能性があるぞと。公開の一年くらい前から話題になっていて、何ならマッツ・ミケルセンがマンダリンを演じること前提で色々話をする人もいた(笑)。で、役名が発表されて。「カエシリウス」…誰だ?って(笑)。

柳生:
ファンならではの考察とか予想とか、楽しいですよね。

ゴキオモ:
マーベルは考察が当たらない、本当に当たらないのよ。

柳生:
僕も「しゃべんじゃーず」のライブでよく予想をやるんですけど、全然当たらないんですよ。

ゴキオモ:
あと『ドクター・ストレンジ』は魔法の描き方がよかったよねぇ。

柳生:
本当に良かった。コミックの「ナニコレ?」という絵柄をまんまやってるやん、と。

セラ:
原作はけっこうサイケデリックなんですよね。

柳生:
よくある魔法って、炎を出したり、みたいなのがあるじゃないですか。『ドクター・ストレンジ』観たら、カンフーやってるんですよ。それが良かった。魔法で格闘アクションするんや!っていう。エンシェント・ワンのアクションとか、ジャッキー・チェンで観たやつや!ってね。

匿名マン:
予告編の時点で、マッツ・ミケルセンとベネディクト・カンバーバッチがカンフーで戦うっていうね。もうそれ傑作以外の何者でもないだろ!面白くないわけがない。魔法の描写も、エネルギーで満ちた異次元からエネルギーを引き出すから、ああいう魔法陣のような軌跡ができる、という説明がちゃんとある。だから今こういうことが起きているのね、というのがビジュアルでわかるようになってたよね。観ててすごく気持ちいいんですよ。

柳生:
クライマックスの決戦も、世界が巻き戻りながらも戦うっていう、観たこと無い映像。『ドクター・ストレンジ』はMCU14作目でしょ?もう正直普通のバトルは…、というところであの魅せ方。

NEW BRIDGE:
ドルマムゥの倒し方も最高だったね。どう考えてもあの尺の中では戦って倒せない。どうすんだろう、と思っていたらアレですよ。

ゴキオモ:
ドルマムゥは原作でもめちゃくちゃ強いから、絶対に勝てないんですよ。勝てないからこその回答がアレ!

匿名マン:
ドルマムゥのモーションキャプチャーを担当しているのが、実はドクター・ストレンジを演じるベネディクト・カンバーバッチ本人なんですよね。だからドルマムゥとストレンジが対峙しているシーンは、カンバーバッチが一人二役。あれって、ヒーローとヴィランは鏡写しの存在同士であるというテーマをそのまま映像化したようなもの。ストレンジだってもともと、自我がもの凄く強くて他人のことなんか気にかけない男だった。ヒーローとして成長したから、誰かのために自分を犠牲にできるようになったけど、自分のために世界をも呑み込むドルマムゥと向かい合うという、もの凄く象徴的なシーンだった。

柳生:
ストレンジの「医者は人を殺さない」というテーマも良かったよね。ヒーローものを観てると、やっぱり悪い者を倒すところが観たいんですよ。でも、ドクター・ストレンジはそれをやっちゃいけない。あれは良かったですね。

NEW BRIDGE:
さぁ、東京コミコンにはマッツ・ミケルセンが来ていますけど、他にもこの人、マイケル・ルーカーも来ているわけですよ。

ゴキオモ:
マイケル・ルーカーと言えば…?

柳生:
いちドゥ、にドゥ、さんドゥ…?

NEW BRIDGE:
…ごドゥ?

一同:
………。

柳生:
今のは、僕が謝ります(笑)。

NEW BRIDGE:
はい、2人揃って大やけどですけども。というわけで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』ですよ。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を振り返る

柳生:
最高やったね。まさかなあんな泣けるとは思わんかったもん。直前まで全然泣くような映画じゃなかったのに。

セラ:
あそこの感情の緩急すごくないですか。

柳生:
ヨンドゥのシーンで泣くじゃないですか。その後ちょっと笑えるシーンがあってエンドロールに入るでしょ。もう笑ってええのか泣いてええのかわかんない。

匿名マン:
あの涙が乾く前にコメディシーンが入る感じ。あんなに感情を揺さぶられることないですよ。映画館で観た映画の中で一番泣いて一番笑ったかもしれない。

チャーリー:
ベビー・グルートも最高だったよね。本当にみんな家族みたいだった。

柳生:
ラストのクラグリンのシーンも号泣でしたよ。ポロポロポロって泣くんじゃなくて、涙がザァーっと。

ゴキオモ:
正統派の続編って感じでしたよね。本当に『Vol.2』だった。

柳生:
しかも、他のMCU作品に時間を合わせるでもなく、一作目の数ヶ月後なんですよね。それがうまいこといってた。この数ヶ月間で彼らは色々やってきたんやな、というのが最初のバトルでわかる。

NEW BRIDGE:
いきなりクライマックスな感じでしたよね。冒頭から戦闘シーンで始まるっていう。

セラ:
あれぞ正当な続編って感じですよね。一作目ではできない。

柳生:
それで、最初の笑い所はどこかなと思ったら、ドラックスの乳首で笑わされるっていうね(笑)。

『スパイダーマン:ホームカミング』を振り返る

NEW BRIDGE:
それから、夏には『スパイダーマン:ホームカミング』もありました。

匿名マン:
僕が『ホームカミング』を喋り始めたらコミコン終わっちゃいそうなんだけど(笑)。
今回のスパイダーマンは、今までで一番地に足がついてたかな。マンハッタンに行かないスパイダーマンっていうのが新しかった。今回の映画化はスパイダーマンをどういう切り口で描くかが勝負だったと思うんですけど、出身地のクイーンズから出ないっていう選択をして、若いスパイダーマンにトム・ホランドを重ね合わせながらジュブナイルものとして描くという。これ以上のリブートは不可能だと思う。

セラ:
本当に色んな意味でホームカミングだったよね。

匿名マン:
ワシントン・モニュメントに登った時に、あまりの高さに足がすくむんだよね。「こんなに高い所に来たの初めて!」って。スパイダーマンっていつもはめっちゃ高いところスイングしてるのに。『ホームカミング』のスパイダーマンは、高層階に行ったことがないんですよね。(チャーリーに)クイーンズってどんなイメージ?

チャーリー:
僕、出身イギリスですけど。

一同:
(笑)

チャーリー:
イメージは住宅街みたいな感じ。マンハッタンとかとは全然違いますよね。

匿名マン:
いわゆる摩天楼ではない。

ゴキオモ:
『シビル・ウォー』でキャプテン・アメリカと「お前の出身はどこだ、俺はブルックリン」ってやりあうシーンがあったけど、あれアメリカ人だとすごく笑えるんだってね。ブルックリンってもっと住宅街で、クイーンズは白金みたいなイメージなんだって。だから要は荒川区と港区が戦う!みたいな感じなのかな。

NEW BRIDGE:
オリジンを絞ったのもよかったね。ベンおじさんの下りとか、またやるのかな?って思ったけど。一言二言でさらりとまとめて、新しいストーリーに集中するという。

柳生:
もうみんな知ってるでしょってレベルでね。

ゴキオモ:
でも詳しくはわからないんですよね。

匿名マン:
ネッドとピーターの表情で、本当に過去に悲しいことがあったんだなっていうのがちゃんと伝わってくるのが素晴らしい。過去作と同じことは繰り返さないけど、今のピーターとメイおばさんの関係にすごく影響を与える出来事だったんだなっていうのがうっすらわかるっていう。

セラ:
DCの『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』では、バットマン誕生の下りをもう一回やってるんですよ。そこの違いも面白い。DCは伝統を重んじていて、マーベルはどちらかというと新しいことをやっていきたいのかなっていう。

ゴキオモ:
やっぱり、ピーターの過去のくだりをあえて語らないって言うのは凄いよね。実際、おじさんが死んだとは一言も言ってないし。何かあったんだろうな、ぐらいで。もしかしたら続編で全く違う切り口があるのかもしれない。

柳生:
メイおばさんが既婚かどうかすらもわからない。両親もどうなってるのかわからないでしょ?

セラ:
メイおばさん演じるメリッサ・トメイって、ロバート・ダウニー・Jr.と昔共演してて、しかも付き合ってたんですよね。

ゴキオモ:
あのキャスティングすごいよなぁ。

NEW BRIDGE:
メイおばさんのラテン系のノリも良かったよね。ダンスパーティーに行くシーンなんて、日本人の親ってああいう所にあんまり子供を行かせたくないみたいなのがある気がするんだけど。メイおばさんはむしろ尻込みするピーターに行ってきなさい、男になってきなさいみたいな感じで送り出す感じ。

匿名マン:
お互い無くてはならない存在なんだなぁっていうのが伝わってくるよね。メイおばさんとピーターの関係も今までにない感じで。

タイムラインポリス?

NEW BRIDGE:
ちょっとここで、タイムラインポリスについて聞いてみようかな。

匿名マン:
その話、ここでしちゃうの?(笑)。

NEW BRIDGE:
マーベル・シネマティック・ユニバースって、これまでたくさんの映画が出ましたけど、基本的に映画の公開年と劇中の年が一緒なのではないか、とされてきたわけですね。例えば『アベンジャーズ』だと2012年の出来事、という風にね。

匿名マン:
ただ、この法則が乱れていた。細かい話をすると過去にも乱れていたことはあったんですけど、今回の『スパイダーマン:ホームカミング』の公開が2017年8月。『アベンジャーズ』は2012年5月。セラさん、その間は?

セラ:
5年。

匿名マン:
『スパイダーマン:ホームカミング』はまず『アベンジャーズ』一作目直後のシーンが挟まれているんですが、映像を見る限りそう時間は経ってないはずなんですよ。ニューヨーク決戦が起こった後、経っててもせいぜい数ヶ月。そこから、「8年後」というテロップが出てくる。セラさん、2012年から8年経ったら何年ですか?

セラ:
2120年。

柳生:
…数字ボケは芸人でも難しいから止めた方がいい(笑)。

匿名マン:
2020年ですね(笑)。このズレは何なんだっていう。劇中の設定が2020年じゃないと辻褄が合わなくなっちゃうよ、というところに端を発する問題がありまして。声の大きいオタクたちが何とかしてこの問題を解決しようと。公式から出されている情報なり、スピンオフのコミックなり。そこは含めるのか含めないのかという話まで。知恵を絞りに絞ってなんとか辻褄を合わせようとしているところですね。

ゴキオモ:
ドラマ『エージェント・オブ・シールド』にちょっと気になるポイントがあってですね。

匿名マン:
要するにですね、仮に『アベンジャーズ』のニューヨーク決戦が2009年の終わりごろから2010年の頭の出来事だとしたら、8年後が『ホームカミング』でまぁまぁ辻褄が合うじゃないですか。ただ、『エージェント・オブ・シールド』シーズン2、タルボット将軍というキャラクターがいまして。何かとコールソン捜査官の脚を引っ張っているような男がいるんですけれども。彼が『アベンジャーズ』ニューヨーク決戦について言及するシーンがあるんですね。

ゴキオモ:
ありましたね。

匿名マン:
「いやぁ、”2012年”は本当に大変だったよ」…って明言してる。

ゴキオモ:
その瞬間、僕膝から崩れ落ちて。僕、MCUのタイムラインを整理するっていうサイトを立ち上げてるんだけど、このせいで知恵熱でたこともあるんですけど。

柳生:
マーベル・スタジオ製作社長のケヴィン・ファイギ曰く、ミスじゃないらしいですよね。

匿名マン:
それがここ最近の一番のニュースでしたね。

ゴキオモ:
それでまた知恵熱出た。

匿名マン:
『ホームカミング』の劇中、登場人物の生年月日が書かれた身分証が映るシーンがあって、その年号から逆算すると、やっぱり『ホームカミング』は2017年くらいの出来事なんですよ。だから我々が出した結論は、『エージェント・オブ・シールド』のタルボット将軍は頭が混乱していて年号を言い間違えていた(笑)。日頃のストレスがたたって算数ができなくなったっていう。

NEW BRIDGE:
マーベル・スタジオではMCUで起こった全ての出来事を事細かにまとめた巻物のような資料があるらしいですね。クリエーターたちはそれを見ながら映画を作ってるはずだから、間違いは起こらないはずなんだけど…。

セラ:
そういえば僕がテンション上がったのは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のティーザー予告編に、制作現場の映像があって、そこでキャラクター一人一人のマグネットみたいなのが壁に貼ってあるんですよ。あれ、めっちゃテンション上がった。うわぁ、こうやって作ってるんだ!って。

柳生:
あったあった。今このキャラクターはここにおって、みたいな。

匿名マン:
それぐらいしないと、作ってる側も混乱しそうだよね。

柳生:
キン肉マンみたいなことになるからね。こいつココにおったのに何で急にココにおるねん!みたいな。

セラ:
そうそう(笑)。で、そのマグネットみたいなやつの隣に、それぞれのキャラクターを象徴するアイコンみたいなのがあって。製作現場にもキャラクターへの愛がちゃんとあるようで凄く嬉しいですよね。

柳生:
こないだも、マイティ・ソーが『シビル・ウォー』の間に何をしていたのかっていう動画(チーム・ソー)がありましたけど、あんなことされたらオタクとしては余計混乱するじゃないですか。でもあれはバラエティとしてアリなんだと。キャラクターへの愛がちゃんとあるから、めちゃめちゃ面白いんですよね。

NEW BRIDGE:
ソーといえばね、そろそろ『マイティ・ソー バトルロイヤル』の話といきますか?

柳生:
ゴッド・オブ・サンダー!

『マイティ・ソー バトルロイヤル』を振り返る

ゴキオモ:
ソーって、今までキャラクターが掴みにくかったじゃないですか。天然なのか真面目なのかもわからない、みたいな。こいつはどっち系なんだと思ってたら、『バトルロイヤル』ボケ、ボケ、ボケですよ。ハルクと戦う前の「いいの?戦っちゃって」みたいな感じ、最高。

NEW BRIDGE:
ギャグも面白かったし、でもちゃんとカッコ良かったよね。冒頭のスルト戦でも、ムジョルニアのカッコいい見せ方を熟知していて。

匿名マン:
ハンマーで戦うのってこんなにカッコいいんだってね。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』でシールドを駆使したアクションを観た時と同じ衝撃。

セラ:
タイトルの出方も凄い好き。タイトルがバーンって出て、ラグナロクー!って。あれめっちゃ好き。

匿名マン:
ちょっと懐かしい感じなんだよね。

柳生:
『バトルロイヤル』の何が凄いかってね、僕芸人なのでネタとかも書くんですけど、「フリ・オチ」が完璧なんですよ。

NEW BRIDGE:
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とはまた違う笑いですよね。日本のお笑いにも近いと思う。

柳生:
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』って、ドラックスが言わないと面白くないセリフ、とかがあるんですよ。でも、『マイティ・ソー バトルロイヤル』のボタンを押してハッピーバースデーのギャグとか、別にブルース・バナーがやらなくたって面白いんですよ。

一同:
なるほど!

柳生:
で、まだ誰も知らない初登場キャラのヴァルキリーが颯爽と登場するシーン。あのままタラップを降りてきて(マシンガンを)ババババっとやっても、ただカッコよさ100なんですよ。でも、その前に一回酔っ払って落ちるでしょ。更にもう一回、腐った動物みたいなのに手突っ込んだりして、「何こいつ?」ってなるじゃないですか。それやってからのコレ(マシンガン)ですよ。印象が300%くらいになる。初登場で。

ゴキオモ:
なるほど!キャラクターの作劇だ。

柳生:
しかもちゃんと「こいつメチャクチャ強いぞ」ってのを数秒でわからせるような演出もあったでしょ。もうね、タイカ・ワイティティ監督を師匠と呼びたい(笑)。コメディ・ムービーと言われてますけど、徹底的なギャグ・ムービーなんですね。

NEW BRIDGE:
ガーディアンズでは割とロケットがツッコミだったけど、『バトルロイヤル』はツッコミがいなくて全員ボケ。笑い飯みたいなことになってる。

柳生:
そこがすごい。笑わせたらそこで完結なんですよ。

匿名マン:
そう考えると、日本のお笑いとは違うんじゃないですか?

柳生:
いや、吉本新喜劇なんですよ。

NEW BRIDGE:
どういうことですか?

柳生:
「ごめんやして おくれやしてごめんやっしゃ」って言ったらみんなコケるじゃないですか。

一同:
はぁー、なるほど。

柳生:
「ごめんくさーい」って言ったらみんなコケる。ストーリーとは全く関係ないでしょ。「パチパチパンチ」とかみたいな、そこだけのギャグなんですよ。

ゴキオモ:
確かに!様式美ってことですか。

柳生:
僕が『バトルロイヤル』を一番面白く観れたのは、4回目の時だったんです。お笑いライブでもたまにあることなんですけど、同じネタをやる芸人が出てきて、同じネタを観てるお客さんがいるんですよ。お客さんはボケを知ってる。だから、そのボケの前にあるフリの時点で笑ったりするんですよ、お客さんが。

セラ:
なるほど、その後のオチを想像してってことですね。

NEW BRIDGE:
はぁー、新喜劇でもありますよね!

柳生:
そうそうそう。4回目になるとそれがわかるんですよ。「これ、フリなんや!」とか。

ゴキオモ:
すっげぇ観方ですねソレ。

柳生:
そのフリの中で一番見事だったのが、ハッピーバースデーのシーンで。これは乱交用の船っていうんですけど、そのセリフは全然面白くないじゃないですか。でも、それがあるからこそオチが活きるんですよ。それからハルクとソーの決闘のシーンなんて、完全にMCUを観た人にしかわからないギャグでしょう。MCUで初めて見ましたよ、天丼ギャグ。

一同:
あぁー!

セラ:
チャーリーは、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』どうだった?

チャーリー:
私はまだ観てないんですけど。

一同:
まだ観てないんかい!


Huluでは、「エージェント・オブ・シールド」などのMARVEL作品を多数配信中!2018年もMARVEL作品で盛り上がろう。

このトークセッションの前半戦「DCトーク」はこちらで公開中!